小毬「ゆいちゃん、あのね、最近理樹君がいぢわるなんだよ」
唯湖「ほう。とりあえずゆいちゃんはやめるといい」
小毬「だからね、ちょっとだけ仕返しをしちゃいたいなー、って思うんだけど、どうしたらいいかなぁ?」
唯湖「スルーか。まぁ、そうだな。とりあえず理樹君に、『最近来ないんだよー』とでも言ってみるといい」
小毬「うん、わかったよー」

数日後

小毬「ゆいちゃんゆいちゃんゆいちゃんどうしよおおおお結婚しよって言われたあああああああああ!!」


                                             Part1:「えっと・・・後で正式に・・・ぁぅぅ〜」編・了
















真人「来ヶ谷よぉ、ちょっといいか?」
唯湖「何だね真人少年」
真人「理樹の奴、彼女できてから俺にあんまり構ってくれねぇんだよ・・・。俺どうすりゃいいんだ・・・?」
唯湖「ほう。それならば今後理樹君と話すときに、語頭に「ウホッ」、語尾に「やらないか」とつけて話すといい」
真人「おっしゃ、わかったぜ!」

数日後

真人「・・・理樹が・・・理樹が・・・謙吾とルームメイトになるってよぉ・・・俺何かやっちまったのか・・・?」


                                       Part2「だって・・・、真人、ベンチにふんぞり返ってたんだよ・・・?」編・了
















鈴「くるがや、相談がある」
唯湖「ほう、何だね、鈴君」
鈴「馬鹿兄貴の卒業祝いのことなんだが、何かするにもお金が無い・・・。何か良い手はないか?」
唯湖「そうだな・・・。まぁ、鈴君なら『おめでとう、お兄ちゃん』と言えば一発だろう」
鈴「なにぃ!? それはくちゃくちゃ恥ずかしくないか!?」
唯湖「効果は抜群だ。やってみるといい」
鈴「うーみゅ・・・、わかった・・・」

後日

恭介「来ヶ谷、俺の知る限り最高級のキムチとモズク(箱ごと)だ、是非受け取ってくれ!」


                                               Part3「上目遣いに赤い顔で言われたんだぜ・・・?」編・了
















理樹「来ヶ谷さん、ちょっといいかな?」
唯湖「ほう、これは先日のコマリマックスの『最近来ない』発言で、ついプロポーズしてしまうくらい心当たり満載の理樹君ではないか」
理樹「いや、プロポーズ自体は後悔してないけど。いつかするつもりだったし」
唯湖「・・・君は最近手ごわくなったな。で、何かね?」
理樹「うん、アルバイトやろうかな、と思うんだけど、来ヶ谷さんから見て、僕に向いてそうなのって何かな、と思って」
唯湖「ほう。そうだな、ここは意表をついて執事喫茶などどうだ?」
理樹「なるほど・・・。じゃあ来ヶ谷さん、せっかくだから練習に付き合ってね」
唯湖「・・・何?」

数時間後

理樹「どうぞ、唯湖お嬢様、お茶が入りましたよ」
小毬「唯湖お嬢様〜、美味しいクッキーですよ〜、はい、召し上がれ〜」
唯湖「・・・悪かった、私が悪かった、だからそのお嬢様は勘弁してくれ・・・。というか、なぜコマリマックスまでメイド姿でいるのだ・・・」


                                         Part4「天国と地獄を同時に味わった気分だった」編・了
















謙吾「来ヶ谷、恥を忍んで相談がある」
唯湖「ほう、これは珍しいな。謙吾少年が相談とは」
謙吾「ああ・・・。恭介の卒業式のことなのだが、さすがに剣道着では出られんだろう? かといって、制服は遠慮したい。何か良い手はないか?」
唯湖「それならば簡単だ。要は制服であればいいのだから、これならば問題ない」
謙吾「おいちょっと待て、それは女子用制服じゃ・・・! って、どこから沸いた三枝、西園!? ちょ、離せ、俺は着んぞこんなもの、離せ、離さんか! あ、あ、あ、アッーーーーーー!!!」

翌日

小毬「ほわぁ!? きもい!?」
謙吾「茶番だああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」


                                               Part5「謙吾、握手を。被害者の友の、証を」編・了
















佳奈多「来ヶ谷さん、どうしたらあなたの様に慕われる姉になれるんですか・・・?」
唯湖 「ほう、君もそういうことを気にするのか」
佳奈多「悪いですか?」
唯湖「いや、良い事だよ。そうだな、姉を知るにはまず妹からだ。妹の目線に立たねばわからんだろう」
佳奈多「そういうものですか・・・」
唯湖「うむ。というわけで、一週間ほど葉留佳君やクドリャフカ君の妹になってくるといい」
佳奈多「わかりました、やってみます」

後日

佳奈多「何故か『お姉さんでいてください!』と二人から泣いて頼まれたのですが・・・」
唯湖「はっはっは、よかったじゃないか」
佳奈多「何か納得がいかない」


                                     Part6「ところで、この参考資料の『ヤンデレ妹』って何です?」編・了
















美魚「来ヶ谷さん、少々いいでしょうか?」
唯湖「うむ。美魚君も何か相談かね?」
美魚「いえ、相談というより、考察をお聞きしたいのですが」
唯湖「ほう。何だね?」
美魚「巷では(21)として認定されている恭介さんが、能美さんに対してまるで無関心な件についてです」
唯湖「うむ、それは簡単だ。クドリャフカ君には外国、ロシアの血が流れている。恐らくあと数年でそれは覚醒し、背はぐんと伸び、スタイルもボン、キュ、ボン、だ」
美魚「そんな・・・、それでは」
唯湖「そうだ。恭介氏はクドリャフカ君の有望な将来性を理解しているため、手は出さないのだよ」
美魚「なるほど、納得しました。・・・能美さんがボン、キュ、ボン・・・。メンバー最下位はなんとしても回避しなくては・・・!」
恭介「お前ら、一応、俺ここにいるんだけどな・・・!」

後日

クド「くるがやさんくるがやさん! 西園さんから牛乳飲まなくていいって取り上げられてしまったのですが何ででしょう!?」


                                     Part7「希少価値なんて言い訳に過ぎないのです・・・!」編・了
















恭介「来ヶ谷」
唯湖「ほう、恭介氏ではないか。何用かな?」
恭介「最近、俺の知り合い達がある人物に唆されて奇行に走っている。どうにかして止めたいのだがどうすればいい?」
唯湖「うむ、心配することは無い。それが彼らの本性というだけだ。君も自分の本能に忠実になればいい」
恭介「・・・・・・何が言いたい?」
唯湖「はっはっは、21歳が楽しみだな、恭介氏」
恭介「オーケー、宣戦布告と受け取った」

その日の昼休み

恭介『今日の昼の放送は俺がジャックするぜ! 今日は珍しい情報をお届けしよう。無敵の姉御こと、来ヶ谷唯湖には実は外国名があり、その名前は何と』
唯湖「処刑だ棗ロリ介ええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!」


                                     Part8「よくわからんが、どっちも変態でいいのか?」編・了
















あや「ねぇ唯湖、ちょっと相談なんだけど」
唯湖「何だねアヤヤラー」
あや「意中に無い男子から告白されたときに上手に振る方法を教えて」
唯湖「また微妙に切実な相談だな、あや君。そうだな、爽やかに笑顔で『ごめんなさい』でいいのではないか?」
あや「それやったら何でか余計に呼び出し件数増えてるんだけど?」
唯湖「男というものは全く度し難いな・・・。ならば、徹底的に罵倒した上で振ってやるといい」
あや「なるほど。真逆で行く訳ね。おっけー、やってみるわ」

数日後

あや「ねぇ・・・。今度は何か罵って下さいとかいう人が増えたんだけど、私ほんとにどうしたらいい?」


                                     Part9「Sも行けるなんて・・・、私両刀って奴なのかしら」編・了
















葉留佳「姉御姉御、ちょっと相談が」
唯湖「なんだ、また胸を大きくする相談か? 美魚君に刺されるぞ?」
葉留佳「いやー、それはそれで面白そうですけど、今回はかなり切羽詰ってるのですよ」
唯湖「ふむ。言ってみるといい」
葉留佳「いやですね、実は姉が大事にしてたクー公から貰ったらしいキーホルダー、壊しちゃったんですヨ・・・」
唯湖「ほう」
葉留佳「買いなおしに行きたいんですけど、これ、どこで売ってるか知りません?」
唯湖「ふむ、そうだな。とりあえず後ろにいる人物に頭を下げて、詫びとして一緒に探しに行くといい」
葉留佳「へ? 後ろって・・・」
佳奈多「葉留佳? ちょっと話があるのだけどいいかしら?」
葉留佳「きゃー!? さすが双子の姉だけに妹同様の唐突登場ー!?」

後日。

佳奈多「・・・え? ま、まぁ、それなりに楽しかった、かも、しれないわね。あの子との買い物も」


                                     Part10「佳奈多さんずーっと笑いそうなの堪えてたのです」編・了
















クド「くーるがーやさーん、ちょっとお話いいですか?」
唯湖「ほう、クドリャフカ君ではないか。相談事かね? とりあえずおねーさんの膝の上にでも腰掛けるといい」
クド「わふ!? そ、それは遠慮しておくのです・・・。えっとお話というのはですねー」
唯湖「ああ、悩むクドリャフカ君も可愛い・・・」
クド「私、一度でいいのでバトルランキングの暫定王者になりたいのですっ」
唯湖「ほう、暫定王者とな」
クド「はいっ。ちゃんぴおんはべりーべりーかっこいいのですっ。なれたら私もきっと、かっこよくなれるのです!」
唯湖「ふむ。ではそうだな。今後はこの武器を使うといい。これならば必勝だ」
クド「わふー! わかりました!」

後日。

理樹「・・・来ヶ谷さん、クドにヨーグルトで戦うように言ったって本当・・・?(憔悴)」


                                Part10「おねーちゃん!? そんなサムズアップしていい笑顔で失神しないでー!?」編・了

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