今日も今日とて美魚ルーム。
 今日の二人はぴこぴことボンバーマンプレイ中。

「爆弾といえばアフロだよな」

 唐突に恭介がつぶやいた。

「アフロは美しくないです」

 あっさりと美魚に否定された。

「ところで」
「何だ?」
「何でこの人たちはわざわざ爆弾で戦うのでしょう?」
「お前、このゲームの根本を揺るがすからな、その疑問」

 とりあえず投げたり蹴っ飛ばしたり。

「仮面を取ったら美少年だったりしないでしょうか?」
「案外四角い面が出てくるだけかもしれねーぞ?」
「・・・夢が壊れました」
「って、俺を閉じ込めるんじゃねぇ! あ、あああー!!」

 美魚の繰り出した爆弾に挟まれて、恭介一機ロスト。

「ちくしょう、かなり育ってたのによ・・・」
「ふふ、案外楽しいですね、こういうのも」
「ほほう」

 若干据わった目になる恭介。
 とりあえずパワーアップに精を出す。

「リモコンゲットです」
「げ」
「さぁ、どう使いましょうか・・・」

 無駄に嬉しそうだ。

「・・・白×黒」
「・・・・・・」

 恭介がぼそりと呟いた。
 美魚の手が止まった。

「よっと」
「あ、あああ!」

 気がつけば爆弾に挟まれていた。
 美魚、一機ロスト。

「私の心を汚したばかりか、育てた子まで・・・」
「はっはっは」

 かなり据わった目になる美魚。
 こちらもパワーアップに精を出してみる。

「あ、ボス」
「邪魔ですね」
「だな」

 たこ殴りにて終了。

「さて、決着つけるか」
「覚悟はいいですか?」
「こっちの台詞だぜ」

 いろいろ間違えている気がするプレイは互いにムキになりつつ、5時間ほど続いたらしい。

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