ある日の科学部の部室にて
彼らは、とあるゲームをしていた
「ハッハッハッ!!葛○ショットガンは最強だ!誰も勝てるはずがない!!」
「なにをう!波○赤坂の方が最強だ!!」
お前らは中学生か?と、科学部の副部長は思った。
「ならば、直接対決で決めようじゃねえか!!」
「望むところだ!!今日こそ長年のケリをつける!!」
気づいてるかもしれないが、今彼らがやっているゲームは、ひ○ら○デ○ブレ○クという、3D型の対戦ゲームだ。
無論、この副部長もやっている。むしろはまってた。のめり込んでいた。


そして、彼は、この戦いを見て、ある事を思いついた。
バスターズに、この戦いをやらせてみようかと。
だが、どうやって・・・?
実際にバットとかショットガンとかがあったら間違いなく誰かが死ぬ。
それに、波動なんて出せないしモップからビームも出ない
さらにさらに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、まずこの戦いが出来るわけがない事を気づいてほしかった。
しかし、時として、人は、ものすごいことを考える。


「そうか・・・作ればいいのか・・・」
























「戦いのための、虚構世界をなあっ!!!!!!!」






















その日から、科学部は不思議な研究に没頭するようになり、朝早くから夜遅くまで部室で何かをしていたという・・・・・・

























そのメールは、夜9時頃に来た。
何かと思い確かめてみると、科学部部長からのメールだ。

『明日、7時30分に、バスターズを学食に集合させてくれ』

明日は、土曜日だ。
せっかくの休日を、こんな早く起きる事になり少々憤慨の気持ちになるが、それもまたいいだろうと。

『OKだ』

と、俺は返し、ほかのメンバー達にも同じメールを送った。
いや、転送した。といったほうが正しいだろうか・・・。
とにかく、あの部が何かを企んでるなら、それに付き合ってやろう。俺はそう思っていた。
それが、どのような事態になるのかも知らず・・・。



















どういうわけだろうか。
7時30分に学食集合と、昨日恭介からメールがあった。
何をするのと聞いてみたものの、返信は来なかった。
一体何をするんだろう。
疑問にも思うが、少し、楽しそうに期待していた。
なにせ、そんなに早く起きてまでやる事なら、きっと楽しいだろうと思ったから。
朝6時30分の出来事だった。
「真人、筋肉が起きろと告げてるよ」
「うおっ!!マジかっ!!」
何をしても起きなかった真人が筋肉ひとつで起きた。
真人の世界観は一体どうなってるんだろう・・・
「あれ?筋肉は?」
「うん、あの日交わした約束が砕けて散ったから帰ったって」
「成程、そうかそうか、じゃあ、俺が起きる必要もないって事か」
僕が言ったことも意味不明だったが真人の言いがかりも意味不明だった。
「あのね、真人、昨日の恭介からのメール、見てないの?」
「へ?なんじゃそりゃ」
「今日の7時30分に、学食集合っていうメールが来たでしょ」
そう僕が言い終わった後、すぐさま携帯を開き、メールを見た
「・・・・・・あ」
「そういうわけだよ真人、ほら着替えて着替えて」
「お、おう。そうだな」
真人は、急いで着替え、急いで準備をしていた・・・・・・。


















学食につくと、やはりまだ早いのか、運動部がちらほら見えるだけで、人数は少なかった。
その人数の少なさの中に、僕らリトルバスターズのメンバーは、いた。
「おはよう理樹、真人」
「なんだ、意外に早いじゃないか、二人とも」
「はっはっはっ。いいじゃないか、早起きは三文の得、とも言うだろう」
「しかし眠そうだな」
「いやいや恭介、僕はまだしも真人はかなりだよ、立ちながら寝てる事もあるから気をつけて」
「直枝さん、卑猥です」
「何が!?」
今、この学食にいるメンバーは、恭介に謙吾、来ヶ谷さんに、西園さんの4人が揃っていた。
「ねぇ恭介、いったい今日は何をするの?」
「俺にも分からない」
意外な答えだった。
じゃあ、一体誰が・・・?
「科学部の人たちですよ」
美魚が、そう答えた。
「なんでも、あの人たちが、某ゲームにはまったようです。それで、それを見た副部長が、これを何かに使えないか、ということで、日々研究を続けていたようです
それが昨日、完成したみたいで、それを私達にやらせようとしているらしいです」
「とんだ傍迷惑ものだな、私達はさしずめ、モルモットと言ったところであろうか・・・?」
来ヶ谷さんのモルモットという発言に、僕は少し苛立ちを感じるとともに
僕らは何か触れてはいけない場所に触れようとしている、そんな一抹の不安が脳内をよぎった。
「おいおい理樹、朝飯、食わねぇのか?大体そのために朝早くここに来たんだからとっとと食っちまおうぜ」
真人の言葉のお陰で少し、普通に戻れた。
そうさ、これから起こる事を考えるよりも、今は今すべきことをしよう。
でもさ、真人、君って・・・本当に・・・

「お前、本当にカツばっかりだな・・・」
「どうした謙吾?羨ましいのか?これさえ食えば筋肉なんてあっという間につくぞ」
「面白そうな話だが断る。朝っぱらからそんな重いものは食えん」
「はっ!!そうだなー。朝っぱらからカツばっか食ってるから脳みそに何もいきたわらなくて馬鹿といいたげだなオイ」
「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」

ごめん真人、君が言ったこと、間違ってないんだ・・・

「ぬぅおわあああああああああああああ!!!!!」
「うっさい」

咆哮して転げまわる真人を、今きた鈴が蹴り飛ばす。

美しい蹴りだった。

何せ、真人が綺麗に、10メートルほど宙に浮いていたからだ。


「ほわああああああっ!!!!りんちゃん!!!!さすがに乱暴しすぎだよぉ〜」
「いいんだこまりちゃん。コイツはこれで十分だ」
鈴が冷たい目であしらい、そのまま何事もなかったかのように、小毬と一緒に食券を買いに行った。

「恭介・・・俺の人生は、幸せだったのか・・・?」
「知らん」

時計は、まだ7時を過ぎたばっかりだった。






やがて、全員が揃った。
が、科学部の連中はまだ来ていなかったため、彼らは暇つぶしになんやかんやしてた。
恭介はいつも通り漫画を見ていて、
謙吾は古式さんとバスターズのジャンバーについて、ここをどうするかを語り合っていて、
真人はクドと一緒に「筋肉、筋肉〜」といいながら筋トレだかなんかしてるし、
鈴はどこから呼んだのか、庭にいる猫どもを呼び寄せて佐々美さんとなんかバトルっぽいことになってるし、
葉留佳さんは何故か来ヶ谷さんに簀巻きにされて一方的に拷問を受けてるし、
西園さんは本を読みながら「な・・・蔵臼のこの異常な戦闘力は一体・・・?」とか、意味不明なこと言ってるし、
佳奈多さんとあやはトランプのスピードしてるし。
僕?僕が何をしているかはハイパーシークレットだよ


やがて、やつら科学部は来た。

「悪いね、遅くなったわ」
「おいおい、お前が呼んだんだから遅刻するなよな」
「悪い悪い。」
その部の部長を中心とした科学部の部員の一部が付き添いとしていた。
「それで、今日はいったい何のようだ?」
「まぁまぁ棗。慌てるな、取り敢えず、俺達に付いて来てほしい」






うーん・・・こんな所あったんだ・・・

そこは、科学部の部室の、地下にあった。
じめじめとしており、薄暗い場所。

そこに、"何か"があった。


「この、機械は・・・?」
「棗、よくぞ聞いてくれた」

大きな機械だった。
直径にして、10メートルはあるんじゃないか・・・?
そこの周りに、椅子が並べてあり、機械からヘッドホンみたいな・・・モノが・・・繋がれていて・・・それが・・・十数個あった。

「君たちは、ひ○ら○デ○ブレ○クというゲームを知っているかね?」
「なんじゃそりゃ?初めて聞くぜ」
「真人に同感だ」
「はあ?何それ?理樹くん知ってるー?」
「僕も知らないよ・・・西園さんとか、何か知ってる?」
「知らないわけがないでしょう。私も持っていますから、あの同人ゲームにして50万部売れ、メディアミックス化として
漫画、ドラマCD、アニメ、PS2、DS、小説、果ては映画にまでなったあの大作で、これはその一つですよ」
「うおーう。さーすがみおっち。よく知ってるねー。ヒューヒュー」

「そう、そして我が部は、NYPにより、そのゲームの世界を構築した」

その発言を聞いて、唖然とする者、何となく察しがついてた人、どうでもよく聞いてる人とに分かれた。

「西園、現にそんなことが出来るのか?」
「NYPならできるんじゃないですか?」
「ったく・・・非常識って言いたいところだが、俺達も虚構世界作ったしなあ・・・」
「それを聞いたら、納得はいくんですけどネ・・・」
「信じらんないけど・・・これは真実なのかしら・・・?」
「うーみゅ・・・・・・よくわからん」

「要するに君たちは、私たちに、作った世界でバトルをしろ、そう言いたいのだな」
「察しがいいな。その通りだ」

この事があって僕らは、しばらくの間、非常識な事でも信じるようになった。

「バトルったってよ・・・あれか?いつもやってるヤツか?あれならわざわざ世界を作らなくてもよ、普通にやればいいじゃねえか」
真人の言うことももっともだったが、たぶん、いつもやってるバトルだったらここに呼び出す必要もない。
おそらく、それ以上なのだ・・・
「勘違いしないでくれ、バトルはバトルでも、バトルランキングでやってるの応用と思ってくれればいい」
うん、もはや全く分かんなくなって来た。
「部長さん?もうワケが分からなくなってきましたから、はやくそのバトルとやらをはじめてくださいませんか」
「ささ子に同感だ、とっとと始めろ」
「どうせやってるうちにやり方とか分かる気がしますからネ」
「分かった、最初にルールの基本を説明させてくれ」






まず2人でペアをつくる。14人いるから、7組できる
ペアは、今までのバトルランキングの成績や、能力を見て判断し、科学部により決まる。
誰と一緒になるかは、ゲーム内に入るまで分からない。
武器はランダム、今までのバトルで出てきたヤツや、元になったゲ−ムからも出ている。我が部が作ったオリジナルもある。
勝敗は、先に3勝したほうが勝ち。
そして、トーナメント形式となっている。






「そして、優勝したところは、負けた奴らに罰ゲームというのを出すことができる!!!」


「な、なんだってー!!」×14


「こいつは負けるわけにはいかなくなったぜ」
「へっ!!上等だ!!」
「成程、俺が勝ったらこのジャンバーを皆に着せてやろう」
「だまれバカ」
「宮沢さん・・・ドンマイです」
「おねーさんが勝ったらクドリャフカ君や葉留佳君に・・・ぐへへへへへ」
「わふーっ!!来ヶ谷さんの目が野獣なのです!!怖いのです怖いのです!!」
「何を!!クドリャフカと葉留佳は私のものよ!!」
「おねーちあるゃん・・・」
「はいはい静かに静かにー。負けたら逆にヤバい事されるかもしれねーぞー」

まずい妄想と暴走に入りかけた皆は、今の言葉で落ち着きを取り戻した。

「取り敢えずだ、皆、機械の周りに椅子があるから、それに座って」
ゾロゾロと、14人の連中はそこに座る。
「詳しい説明は、ゲーム内の世界に入ってからだ。皆、そのヘルメットを被ってくれ」

「ねえ理樹君、一体どうなっちゃうのかなぁ・・・」
「恭介ならまだ予想は出来るけど、科学部なら・・・よくわかんないなぁ」

どちらにしろ、今日という日が、凄く激動の日になりそうなことは、間違いがなかった・・・。

「皆、しっかりと被ったなー。よし、スイッチオンだ!!」
カチッ、
科学部の誰かが、スイッチを入れる。
そのとき、妙な虚無感というか、浮遊感というか、とにかく・・・脳内や、体の感覚がおかしくなり・・・
その時の記憶はそこで途切れた。
















目を覚ますと、そこは、山の中だった・・・。
「うーん・・・ここどこ?」

『気づいたようだな』

その声は・・・何処からかは分からないが、聞こえてきた。

「ここは・・・?」

『ゲームのとある場所だ』

見渡す限り、木々が生い茂っており、一体どこに行けば・・・?というかここがバトルフィールド?

『ここはバトルフィールドじゃない、すぐそこに、看板みたいなのがないか?』

「あ、これの事か、この矢印の方向に行けばいいんでしょ」

『そのとおりだ』

しかし、よくこんなのを彼らは作ったなあ・・・。
「ところで、武器は?」

『お前の武器はこれだ』

と、天から武器が舞い降りてきた。

「・・・新聞紙ブレード?」

『そのとおりだ』

「ねぇ、こういうのって、弱い部類に入るんじゃない?」

『決してそんなことはないさ。確かに、弓矢とか金属バットとかスナイパーライフルとかショットガンとか選んだ奴はいる』

「それじゃあ僕って滅茶苦茶不利じゃん!!!」

『落ち着け、これから説明する。』

『バスターズのメンバー!!聞こえてるか!?』

「そんな事して返事する人いないと思うけど」

『そんな事はどうでもいいさ』

『お前らに武器がいきわったよな!!それがこのバトルに使う武器だ!!
銃とか金属バットとかがいった人もいる!カメラとか双眼鏡とかがいきわたったひともいる!!
だがな、安心しろ、銃で撃たれてもバットで殴られても絶対に死なない!!
それに、攻撃力もだいたい一緒だ!!例えば、理樹の武器!!』

「何で僕!?」

『ツッコミが聞こえたが気にするなよ!!理樹の武器は新聞紙ブレードという、普通なら弱い!!
そして、早口で名前を言うと絶対に噛むお嬢様風な元ソフトボール部の女の武器は金属バットだ!!』

『それ、わたくしの事ですわよね!!!』

「笹瀬川さん・・・」

『普通なら金属バットも強い!!だが、そのままの能力なら明らかに勝負は見えているから、俺達はあるカラクリをした
それが、これだ!!!!』

金属バットの攻撃力を下げ、新聞紙ブレードの攻撃力を上げた!!!

『なるほど、つまり、普通なら強い武器が弱くなり、弱い武器が強くなり、ほとんどの武器の攻撃力が等しくなったということか』
『そういうことだ!!って棗ェ!!なぜここに!?』
『知らないほうが身のためだぞ』

「恭介・・・」

『さらにさらに、武器には、格闘と射撃の二つが使える!!
また理樹のを引き合いに出すが、新聞紙ブレードは普通殴って使うが、射撃にも使うことができる!!
射撃の使い方は、武器それぞれだからヒントは教えないが。
逆に、銃とかでも殴ることが出来る。そして銃で撃つこともできる。って事だ!!!もちろん壊れたりはしないぜ!!』

『ちなみに、射撃には3段階ある、念じてすぐに撃てるものや、一定になると撃てるもの、最大にならないと撃てるものの3つだ!!』

念じて、撃つ・・・?

『バトルになれば分かる、ゲージとか表示されるようになるからわかる。
勝敗は、バトルになるとHPゲージが出るようになる、それが0になると、一敗したということになりそれが計3敗すると、そのペアの負けだ』

「なるほど・・・少しコツが分かって来たぞ・・・」

『ちなみに、トーナメント形式だが、対戦相手は、フィールドに行くまで不明って事になってるから。そこを覚えといてくれ』

「ところで、僕と組んだ人は」

『直枝、お前、気づいてなかったんだな・・・』

「へ?」

僕とペアを組んだ人は、
確かにいた。

・・・・・・下に
最初から彼女は僕に踏み潰されていた

「・・・理樹くん。私の武器、ショットガンなんだけど・・・」

撃っても、いいよね。

その後、バスターズの面々は、とある少年の悲愴な叫び声を聞いたという・・・





『ちなみにだ、ペアを決めたと同時に、そのペア名も我が科学部で勝手に決めちまった。早速発表するぜ』







@プレイボーイとメルヘン少女
理樹&小毬
A武道家二人
謙吾&古式
B怖いおっさんとおっさんに「アメあげるからこっち来て」といわれホイホイ着いてきた少女
真人&クド
Cそのざ・・・ゴホン、二木三枝双子姉妹
葉留佳&佳奈多
Dねこ
鈴&佐々美
Eおにーさんとおねーさん
恭介&来ヶ谷
F科学部の結晶
美魚&あや





「うわ・・・酷いネーミングだね・・・」
「理樹君・・・ぷれいぼーいだったんだ・・・」
「ちっちっ違うから!!っていうかなんでそんな不名誉な名前なんだよ!!」

『安心しろ、真人よりはマシだ。聞こえるだろう、真人の声が』

「・・・・・・うん。なんかギャーギャー騒いでるのがよく聞こえるよ」
「でも・・・なんか・・・可哀想だよ」
「うん・・・。そもそも、ランキングとか能力で判断したっていうけど、それなら恭介と来ヶ谷さん一緒にしないでしょ!?」

『だろうな』

「あ、あんたって人はあああああああああああああああ!!!!!」
「ほわぁっ!?理樹君落ち着いてー」
「あ・・・ごめんごめん」

『何故一緒にしたか?それはな、あの二人が組めば、どこまで強くなるか。それを確かめたかったんだ』

確かに彼らは強い。全体的に強い。いや、凄いというべきなのか・・・?

『どうせ、お前らが倒すんだろう。最初から弱気じゃ、勝てやしないぞ』

「そうだよ理樹君。もし恭介さんたちが勝ったら女装することになるかもよ?」

『そういう事だ、これは、お前の何かもかかっているのだぞ』

「は、ははははははは・・・そうだね、そういう意味でも、いつかは倒さなきゃいけないんだよね」
目標が女装をしないようにするため優勝する。
我ながら、酷い理由だなと、僕は思う。

『というわけだ、さて、スタートまで後少しだ待ってろ』
『そこから先は俺に言わせてもらおう』

「・・・・・・また恭介・・・!?」

『うむ、少年、いいことを聞かせてもらったぞ、小毬君には感謝しないとな』

「あ、あっはははははははははは・・・・・・」
その後、来ヶ谷さんにより全員に、もし優勝したら理樹君に女装をさせよう。といわれ、僕は逃げ場がなくなった・・・

『では・・・リトルバスターズの皆!!』








ミッション・スタートだ!!!!!!









歩くこと数十分、それらしき場所に、僕らは着いた。

「わぁ・・・」
「こんな所で戦うんだな・・・」
そこは、河原だった。いや、川だった。ん?沢か?
とにかく、山の中を流れている、河原だか沢だかが、バトルフィールドだった。
「こんな所で、戦うんだな・・・」
「でも、だいじょーぶ、なんとザクッかなるよ、うん」
ザクッ・・・?

小毬さんの額に、矢が刺さっていた・・・

「・・・え・・・え・・・?ほ、ほわあああああああああああっっっっ!!!!」
誰だってさ、そこに矢が刺されば、大パニックになるさ、
大パニックのはずなのに、血が出てないどころか
「ねえ小毬さん、そんなに痛い・・・?」
「い、いた・・・あれ?痛いけどそんなに痛くない・・・」
つまり、こういう事か

『おーっと!!いきなり先手を許したぞーーー!!では!!!バトルスタート!!!』

バトルが、始まった。
「うわっ!?何かが脳内に入り込んでくる!?」
「なんだろう、このゲージ・・・?」
「例のアレだ!!アレ!!」
「あ、あー・・・ほわっ!?また矢が飛んできた!?」
かろうじて避けるも、一体誰が、相手か?さっぱり分からなかった。

『普通は分からないよなー。あ、言い忘れていたが、バトル中はパーティアタックありだ、よく覚えておけよ』

「小毬さん!!あそこにいる人影に、ぶっ放して!!」
「え、えいっ!!」

『そうだな、実況するのが辛いから、射撃の3段階を、射撃@、射撃A、射撃Bの三つにして実況しよう』

小毬が撃った射撃Aは、確かに人をとらえた。
が、相手もまた矢で反撃してくる。

『おーっと!?矢の水平発射!!3本の矢が水平発射されたぞ!!射撃Aってヤツだな!!』

「小毬さん!!逃げて!!」
「させるか!!宮沢フラッシュ!!」
カメラのフラッシュにより、視界が光に包まれる。
技名が某フリーのカメラマンだったがこの際気にしなかった
もちろん、光により周りが見えないため、当然矢を避けれるはずがなく・・・
「痛っ・・・そうか・・・謙吾と古式さんだったってワケか・・・」
「よく分かったな理樹」
「そりゃあ宮沢フラッシュって言えば、一人しか思い浮かばないじゃん・・・」
謙吾の武器は、カメラで、古式の武器は、弓矢だった・・・
「悪いな理樹、罰ゲームがお前に女装をさせるということなら、俺はマジでやらなければならない」
「えいっ」
そのスキにショットガンをぶっ放す。当然、結構至近距離だったので、避けられず、全弾命中する。
「ぐはああああああっ!!!!ぐ・・・いいのか?俺一人に気をとられていて・・・」
「そのスキに古式さんが攻撃するなんて、予想済みだよ」
僕は一直線に古式さんの所に走り、新聞紙ブレードで叩きつけた

『おーっとう!!3連コンボかぁーーー!!!そしてフィニッシュは!!射撃@かあああ!!!!』

「射撃@っていってもねぇ・・・これも叩くだけじゃない・・・?」
とは言うものの、結構効いたはずだ。
これにたたみかけるように、さらに追撃する!!
「ごめんね、勝負は非情なんだ」
ブレードを振り下ろす!!・・・だが・・・

間一髪で避けられ・・・

「こちらこそですよ、直枝さん」

『おーっとぅ!!!実は攻撃するのでなく、射撃Bをするために、準備をしていたあああ!!!さあどうする直枝!!』

「ぐう・・・」
「チェックメイトです」

無数の矢が弓から連射され、モロにクリーンヒットし、ノックバックする!!
その吹き飛んだ場所に・・・謙吾が・・・
「ナイスだ古式!!うおあああああああっ!!!」
謙吾は、カメラを手に・・・カメラで・・・殴った

『おーっと!!理樹のライフは0になったあ!!これで1敗!!どうする?』

「えいっ」

『おーーーーーっとおお!!!!!』

小毬の射撃B、これはショットガンというより、もはや・・・なんていうんだ・・・そうだ、RPG7だ!!
それが謙吾にヒットし、その爆風で古式も巻き込まれるッ!!
「ぐおああああっ!!」
「だ、大丈夫ですか・・・?宮沢さん」
ボロボロになった古式が、謙吾に問いかける。
「なんとかな・・・ぐ、神北め、中々やるな・・・」
「本当にね、流石小毬さんだよ」

いつから、いや、復活した理樹が、謙吾達の背後にいた。

「悪いね、二人とも」


その時の謙吾と古式は、新聞紙のすぱぱぱーーーーんという小気味よい音が、脳内に焼き付いてたそうな・・・




『おーーーーっとぉ!!!!宮沢と古式のライフが0になり!!これで2敗!!さあ、このまま一方的に決まるか!?それともどうなるか!!?』

「悪いが・・・俺達は負けるわけにはいかないんだ!!!!

理樹の女装を、見るためにイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!」

その情熱を、他の事に向けて欲しい。

「この勝負・・・想いの強さが、勝敗を決めるッ!!」
もはやキャラも変わった古式(そもそも元の出番が少ないからキャラが変わるも何もないが)
「くっ・・・凄い気迫だ・・・」
「ちょ、ちょっと怖いかも・・・」

「うおおおおおおおおおおおおおおああああああああ!!!!」

咆哮をあげて襲い掛かってくる謙吾と、後方にて集中を高めている古式。
そこに・・・。

「今だ!!小毬さん!!」
「おっけーだよー」

小毬の武器である、ショットガンが唸りをあげる!!


『出た!!ここはあえて射撃@を選んだ!!拡散しているため、当たりやすい分都合がいい!!』

だが
「うおおおおおっ!!」
た、高く飛んだ!!そして―――
「宮沢フラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッシュB!!!!!!」
カメラよりはなたれるフラッシュの連続ッ!!!
これを避ける術もなく、理樹と小毬にクリーンヒット!!

『おーっと!!宮沢の射撃B!!これにより、神北、脱落ううううう!!!!
さあさあこれで、残りはあと一つ!!』

「さすが謙吾だよ・・・」
「くらったすぐ後に、すぐさま反撃して、俺にダメージを与えることが出来た理樹も流石だ、だが」
悪いな、これで、チェックメイトだ
そう言い終った瞬間、謙吾は、理樹の正面から緊急回避する・・・。
そして、古式の弓から、無数の矢が連射されるッ!!!
「・・・・・・ぁ」


あぁ・・・・・・これが走馬灯ってヤツだっけぇ・・・

あははは・・・駄目駄目だなぁ・・・うん。

死ぬわけじゃないけど、少なくともこれはやられたよ。うん

これで・・・僕が女装する運命は・・・決まりか・・・

その、理樹の前に、人影が立ちふさがり
無数の矢を・・・防いだ。
たとえ、ボロボロになろうとも・・・。

「り、りき・・・・・・くん・・・・・・」
「こ、小毬さん・・・」
その場に、小毬は倒れこむ。

「りきくん・・・私は、だいじょーぶだよ・・・」
「小毬さん!!どうして・・・どうしてッ!!」
「だって、ね。同じ仲間だし、それに・・・りきくんだから、だよ」
「こまり・・・さん・・・」
「りきくん、絶対に、勝とうね、わたしもなんとかするから」



「ごめん。謙吾に古式さん・・・・・・僕、」

本当に本気で行くからね。


「いいだろう、理樹、望むところだ!!」
謙吾は、陸上選手のスタートのように姿勢を低くし、こちらにダッシュする。
そして、古式さんが後ろから弓で援護する。か

そのパターンには、もう慣れたッ!!!
今度は、理樹が高く飛ぶ!!

「な、何っ!!」
「くらえええええええええっっっ!!!」
新聞紙の空洞になってる所から、ビームが発射されるッ!!!
それに予想できなかっただろう、古式に寸分狂いなく命中!!!
「ああううっ!!!」

『遂に直枝が、射撃Aを使ったか』

「小毬さん!!謙吾だ!!」
「らじゃー、だよ〜」
ショットガン?いや、あれはライフルだ!!
武器はショットガンだが、あれはライフルだ!!

『あれが、神北の射撃Aだ』

ライフルが謙吾に直撃する。
そして、そのまま、理樹が謙吾の頭上から、
「いっけえええええええええええええええええええッッッ!!!!!!!」
ブレードを、振り下ろした。
小毬の攻撃によりひるんだ謙吾にかわす術はなく、モロに受ける。
勿論謙吾もそれだけでは倒れない!!
そのまま地上に理樹が着地し、新聞紙ブレードによる格闘を受け、小毬のショットガンが当たり、

「これで、決まりだああああああああああ!!!!!!!!!!」

とどめの一撃を、叩き込んだ・・・。









『勝者!!「プレイボーイとメルヘン少女」に決まりいいいいい!!!!!』

「だからその名前はやめてええええええええ!!!!!!」
「理樹くーん、浮気は駄目ですよ〜」
「大体浮気してないし意味わかんないよ小毬さんっ!!」
「ふ、さて、俺達敗者は、このゲーム盤から降りるとしよう」
「そうですね、宮沢さん」

『はい!!敗者の皆様は、ここで様々な試合を観戦することになりまーす』

「理樹さん、それに、小毬さん」
「え?」
「ほわ?古式さん?どうしたの?」
「優勝して下さいね。」
「もし、お前らが優勝したら、女装した理樹を見れないのは悔しいが、お前らは、俺達に勝った。
だから、勝った相手には最大限に応援してあげるよ」
「そっか、・・・謙吾、古式さん、ありがとう」
「ああ」
「がんばってくるよー」



『と、いうわけで、だ』








一回戦

「プレイボーイとメルヘン少女」VS「武道家二人」









WINNER 「プレイボーイとメルヘン少女」



















つづく















あとがき



どうも、TOMMYと申します
本当は違うサイトにとある作品の続きを書こうと思ったのですが、
いろいろ不幸な事があったため・・・まあ、いろいろありました。


なんか、キャラ壊れてるし意味不明なところがあるし、一部空気となっていますが、そこは大目に見てやってください、

彼らは、この続編にて、活躍の場を設けたいと考えていますので。



それでは、またの機会に。

読んでくれた皆様、ありがとうございます。





ほしのコメント
うーあー・・・、タッグマッチネター!
何度も考えはしたのですが導入でいっつも詰まってました・・・。そしてお蔵入り(ぉ
他のチームの組み合わせやバトル展開等、期待できるとこはたくさんです。
しかし惜しくらむは・・・。
ほしさん、、ひ○ら○は未プレイ+未読+未視聴です・・・。
細かいネタわかんないよ・・・><



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